SEO外部対策をすることで自身のサイトを上位表示しやすくなる被リンクの獲得にもつながるため、サイトを運営するうえでSEO外部対策は欠かせません。被リンクとは、自身が運営するサイトのリンクが外部サイトに掲載されることをいいます。
検索エンジンはサイトのコンテンツ内容以外に被リンクの量や質を評価基準にしているので、SEO外部対策では被リンクをもらいやすくするための施策をしなければいけません。
検索エンジンは被リンクを外部からの評価と認識しているため、検索エンジンから良い評価を受けている外部サイトでの被リンクや、自身のサイトと似ているジャンルの外部サイトにて掲載されている被リンクを獲得すれば検索順位の上昇につながります。
本記事でSEO外部対策についての理解を深め、上位表示につながるSEO外部対策をしてください。
こちらの記事もお勧めです:SEO外部対策 被リンクとは何か。被リンク効果と獲得方法を解説
SEO外部対策とは
SEO外部対策とは、外部サイトからの被リンクの獲得やSNSでのサイテーション獲得など第三者から評価をえることでSEO評価を高くする施策のことです。
たとえば、自身が運営しているサイトに訪れたユーザーが内容に共感してサイトで自身のサイトをリンク付きで紹介してくれれば、被リンク獲得につながります。
また、自身のサイトをTwitterやInstagramなどのSNSで引用して言及されたらサイテーション獲得したことにつながり、検索順位で上位表示しやすくなります。SEO外部対策では「ユーザーが他者に共有したい」と思えるコンテンツ作りが大切です。
被リンクとは
被リンクとは、外部サイトが自身のサイトに対して設置したリンクのことです。自身のサイトとジャンルが似ている外部サイトからの被リンクやコンテンツの質の高い外部サイトからの被リンクを獲得することで検索エンジンから良い評価を得られやすくなります。
一方でSEO外部対策では、被リンクの量と質が大切なので、被リンクの量が多くて質が低い場合は検索エンジンから良い評価を得られにくくなります。SEO効果を得られない低品質な被リンクの種類として、以下の5つが挙げられます。
● 相互リンクのみを目的としたWebサイトからのリンク
● キーワードを過剰に詰め込んだリンク
● 質の低いディレクトリ(パソコン上に保存されているデータを整理するための入れ物)やブックマークサイトからのリンク
● ブログパーツを代表としたウィジェットからのリンク
● ヘッダーやフッターなど共通コンテンツからの大量リンク
上記の5つの低品質な被リンクが設置されていた場合は、検索エンジンからマイナス評価を受ける可能性があります。質の良い被リンクを多く獲得できるように、自身のコンテンツの質を高めていかなければいけません。
サイテーションとは
サイテーションとは、外部サイトやSNS上で特定のサイト名やブランド名を記載したうえで対象となるサイトに対して言及していることです。SNSの普及が活発な現代において、SEO対策をするうえでサイテーション対策をすることは欠かせません。
好意的な内容の引用が増加すればサイテーション獲得によるSEO効果が見込めますが、悪評を含んだ引用が増加すればサイトからの信頼が欠如して検索エンジンから低評価を受ける可能性が高まるため、自身のサイトのコンテンツの質を高め続けていく必要があります。
そのため、ユーザーの検索意図やコンテンツの信頼性を考慮したサイト作りを心掛けたうえでSEO対策をしてください。
SEO外部対策のポイント
SEO外部対策のポイントとして、以下の2つを対策する必要があります。
● 被リンク対策
● サイテーション対策
被リンク対策
被リンク対策をするうえで大切なポイントは、以下の4つです。
- 被リンク営業
- サテライトサイトの作成
- 調査に基づく一次情報を発信する
- 低品質なリンクは削除する
1.被リンク営業
ただし、コンテンツの質を十分高めてから被リンク営業をしないと相手に悪い印象を与えてしまいかねないのでコンテンツの質を高めたうえで被リンク営業をしてください。被リンク営業は、以下の手順でおこなってください。
- コンテンツの作り込み
- 営業先リストの作成
- 被リンク営業の実践
1.コンテンツの作り込み
魅力的なコンテンツを作るためには、独自性やわかりやすさなどを兼ね備える必要があります。自身が実際に体験した経験を加えることで検索エンジンでは上位に表示されやすくなります。
文字だけでは情報を理解しにくいと感じるユーザーもいることから、画像や表、動画などを適宜用いることでわかりやすいコンテンツ作りをすることも大切です。特に専門的なサイトを運営している場合は、むずかしい専門用語を乱用してしまう恐れがあります。
中学生が読んだ場合でも理解できるようなコンテンツ作りを心がけてください。
2.営業先リストの作成
営業先リストを作成する場合は、以下の手順でおこなってください。
- 営業先の発掘
- 営業先の抽出
- 営業先の選定
営業先を発掘する場合は、検索エンジンで自身が運営しているサイトと同じジャンルのサイトを探してください。たとえば自身が就活関係のサイトを運営しているのであれば「就活 自己分析 ツール」と検索すれば関係性の高いサイトを見つけられます。
営業先の外部サイトが発掘できたら、上記のように営業先リストをGoogleスプレッドシートに入力して一覧化してください。
営業先の発掘を終えたらサイト運営者の一番フォロワーが多いSNSアカウントから連絡してください。Webサイトのなかには、記事の下の方に掲載している運営者のプロフィールが書かれている場合があって、なかにはSNSアカウントが記載していることもあるのです。
サイト運営者名と連絡先も先ほどと同様に一番フォロワー数が多いSNSアカウントもGoogleスプレッドシートの一覧に記載してください。最後に営業先の選定をおこなう必要があります。
被リンク営業をする場合は相手にメリットを提示できる場合のみにしてください。相手側にメリットがないのに被リンク営業をしたとしても、受け入れてもらえる場合は限りなく零に近いです。
3.被リンク営業の実践
営業先の選定ができたら被リンク営業を実践してみてください。被リンク営業をする前に連絡を取る自身のSNSアカウントについて以下の項目について見つめ直す必要があります。
● プロフィール文で簡潔に自分の人物像について記載できていること
● Twitterのアカウントが自分の顔であること
● ネガティブな内容のツイートをしていないこと
よいコンテンツを作成したとしても接触するSNSアカウントで悪い印象を持たれたら、返信されにくくなります。事前に自身のSNSアカウントについて見つめ直したうえで被リンク営業をおこなってください。
2.サテライトサイトの作成
マイナビは、マイナビバイトやマイナビ新卒紹介など多くのサテライトサイトを構築しており、メインサイト以外の潜在顧客を獲得できます。
サテライトサイトを上位表示させられれば、メインサイトのリンクを掲載してアクセス数を増加させることで集客にもつながります。サテライトサイトを作成して被リンク獲得につなげてください。
3.調査に基づく一次情報を発信する
自社で実施した調査に基づく一次情報を発信することで、被リンク獲得につながるかもしれません。
多くのサイト運営者が主張の根拠となるデータを示してユーザーからの信頼を高めたいと考えているため、一次情報を発信すれば外部サイトで引用されやすいので多くの被リンクを獲得できます。
4.低品質なリンクは削除する
被リンクによるマイナス評価を防ぐために低品質なリンクは削除してください。低品質なリンクを削除したい場合は、Googleサーチコンソール でリンク元に削除を申し出るか、リンクの否認をしてください。
低品質なリンクを削除することで被リンクによるマイナス評価を受けずに済むので、良いコンテンツを作成しやすくなります。
サイテーション対策
サイテーション対策をする際は、以下の5つをおこなってください。
- わかりやすいサイト名をつける
- SNSで拡散されやすいサイト設計
- Googleビジネスプロフィールに登録する
- 基本情報を構造化データでマークアップする
- OGP設定をおこなう
わかりやすいサイト名をつける
わかりやすいサイト名をつけることで、ユーザーにサイト名を認識してもらいやすくなりサイテーション獲得につながります。サイト名を付ける際は、以下に気を付けてください。
● 他社と被っているサイト名
● 読みにくいサイト名
● 長いサイト名
他社とサイト名が被っていた場合、自身のサイトだと検索エンジンが認識してくれない恐れがあります。サイト名が読みにくかったり長かったりした場合は、サイト名の誤表記や略称しての言及になる可能性があります。
サイテーション獲得をするためにユーザーに覚えてもらえるサイト名をつけてください。
SNSでの拡散されやすいサイト設計
サイト内ではユーザーが気軽にSNSで拡散できるようにSNSボタンを設置してください。サイトにSNSボタンを設置するためにはWordPressで以下の3つのうちいずれかのプラグインをインストールしてください。
● WordPress Share Buttons Plugin Addthis
● WP Social Bookmarking Light
● AddToAny Share Buttons
Googleビジネスプロフィールに登録する
Googleビジネスプロフィール とは、企業情報を登録や管理できるGoogleの無料サービスです。Googleビジネスプロフィールに登録することで、会社名や住所、電話番号などさまざまな企業情報をあらかじめGoogleに伝えられるため、Googleに認知されやすくなります。
登録した情報がGoogleマップに反映されるのでGoogleからよい評価を得られます。実店舗を持っている方は、ぜひGoogleビジネスプロフィールに登録してみてください。
基本情報を構造化データでマークアップする
構造化データとは、HTMLで書かれた情報を検索エンジンがサイトの内容を理解しやすくするためタグづけしたものです。
Googleが無料で提供する構造化マークアップ支援ツール で会社名、住所、電話番号などの基本情報をマークアップしてみることでサイテーション獲得につながります。
表記ゆれがあった場合、検索エンジンが同一の会社であることを認識できない恐れがあるので、一言一句会社名を間違えないようにマークアップしてください。
OGP設定をおこなう
OGP設定とは、SNSでサイトがシェアされた場合に表示されるタイトルやサムネイル画像を設定できる仕組みのことです。OGP設定をしてユーザーがサイトを見たくなるようなタイトルとサムネイル画像を設定することで、サイテーション獲得につながります。
適切に設定すればタイトルとサムネイル画像に着目するだけでおよそ何を伝えることを目的にしたサイトなのかが理解できます。
SEO外部対策をする際の注意点
SEO外部対策をする際の注意点として、以下の2つに気を付けてください。
● 検索エンジンからの流入をメインにSEO外部対策をする
● 定期的にリンク状況を確認する
検索エンジンからの流入をメインにSEO外部対策をする
SNS流入中心のサイトを運営している場合、検索エンジンに不自然と思われてしまってマイナス評価をもたれる可能性があるので、検索エンジンからの流入をメインにSEO外部対策をしてください。
SNS流入を得られるのもSEO外部対策としては大切なことなのですが、あくまで検索エンジンからの流入をメインにSEO外部対策をすることを心がけてください。
定期的にリンク状況を確認する
さきほども紹介しましたが、低品質なサイトに被リンクを掲載しているとマイナス評価を受ける可能性があるため、1カ月に1回はリンク状況の確認を心がけることが大切です。
たとえ低品質なリンクでなかったとしてもリンク切れを起こす可能性もあります。リンク切れの主な原因は、リンク先のページURLのスペルミスかリンク先のページが削除されているかの2つが考えられます。
リンク切れはユーザーの利便性を損なう行為なので、気づいたら早めに対処してください。
SEO外部対策に効果的なツール
SEO外部対策に効果的なツールは、以下の3つです。
● Googleサーチコンソール
● Ahrefs(エイチフレス)
● Moz
Googleサーチコンソール
Googleサーチコンソール は、Googleが提供している無料のサイト解析ツールであり、検索からクリックされるまでユーザーの行動を分析できます。Googleサーチコンソール上で被リンクの否認をすることもでき、被リンク元のURLや被リンク数の確認も可能です。
SEO外部対策をするうえでGoogleサーチコンソールは欠かせないツールなので、ぜひ導入してください。
Ahrefs(エイチフレス)
Ahrefs(エイチフレス) は世界中で利用されているSEO分析ツールで、キーワード分析や競合サイトの解析ができます。Googleサーチコンソールとは異なり料金が11,500円~115,000円までかかる有料ツールですが、高度な被リンク分析が可能です。
外部サイトの被リンク状況が毎日どのように推移しているのかを確認できるので、被リンク獲得の戦略を練りやすいです。被リンク獲得に特化しているツールなので、被リンク獲得につなげたい方は、ぜひAhres(エイチフレス)を導入してみてください。
Moz
Moz はアメリカの企業が開発したSEOツールで、自社サイトの現状分析や競合他社の調査に欠かせないツールの一つです。
低品質なサイトに被リンクを掲載したことで検索エンジンからマイナス評価を受けそうなときでもMozでは被リンクのスパムスコアを計測できるため、リスクヘッジができます。
ほかにもSEO外部対策の効果測定もMozを導入すればできます。Mozは一度アカウントを登録すると一部無料で使用できるので、幅広い施策をおこないたい方はぜひ、登録してみてください。
まとめ
SEO外部対策として良質な被リンクやサイテーションを獲得することで、サイト全体の評価を上げることができ、検索結果で上位表示されやすくなります。
SEO外部対策をしなかった場合は、質の悪い被リンクを放置していたため、検索結果に大きなマイナス評価を受けていたかもしれません。
本記事で紹介したSEO外部対策を実践して自身のWebサイトの検索順位を上位表示できるようにしてください。